第146回 成長ホルモンて何?

アスリートフードマイスター2級でアスリートフードセミナー講師の林くみ子が
成長期のジュニアアスリートを支える“アスリートフード”についてお伝えします。

皆さまこんにちは!アスリートフードマイスターの林 くみ子です。

第一回は身長のお話し、第二回は筋肉のお話しをさせていただきましたが、どちらにも共通して出てきた成長ホルモン。第三回は、この成長ホルモンについてお話しをさせていただきたいと思います。
成長ホルモンは、成長期の子供にしか関係ないのでは?と思われている方も多いようですが、そうではありません。一回、二回とお話しさせていただいたように、骨の合成や、筋肉の合成に大きくかかわる成長ホルモンには、もう一つ重要な役割があります。それは体にある物質を、エネルギーとして使える物質に変える働き、代謝と言われる働きです。人間が生きていくためには、身体の中でエネルギーを作ることが欠かせません。その過程で重要な働きをする成長ホルモンは、老若男女問わず全ての人に必要なホルモンです。
骨や筋肉の合成、代謝、これらに欠かすことのできない成長ホルモンをたくさん分泌させ、それを上手く、無駄なく利用する事は、アスリートにとっての永遠の課題とも言えるパフォーマンスのアップや強靭な身体を作るために重要なカギになることは間違いありません。では、その成長ホルモンをできるだけ多く分泌させるためには何が必要か?どのような食事が必要なのでしょうか?

前回にも少し触れている通り、成長ホルモンを分泌させるために重要な事、それは筋トレ、食事、睡眠の三点です。

まずは筋トレ。筋トレをしたあとは筋肉繊維が傷ついている状態です。それを修復させようとして成長ホルモンが分泌し始めるのです。

そこに必要な栄養素であるたんぱく質(肉、魚、豆、卵、乳製品など)を取り入れる事で、傷ついた筋肉を修復し、炭水化物(ご飯、パン、麺など)を摂ることで、枯渇したエネルギーをチャージしつつ、インスリンを分泌さて、アミノ酸の吸収を促します。また、成長ホルモンの材料となるアルギニン(肉、豚ゼラチン、マグロ、海老、大豆食品)や亜鉛(牡蠣、牛肉、レバー、魚介類、ナッツ類)を意識して摂る事も重要です。食事のタイミングと食材を選ぶ事が、いかに多くの成長ホルモンを分泌させ、それを無駄にする事のないように利用するかのカギになります。

そして、最後に睡眠。眠りについた一時間後ぐらいから成長ホルモンが分泌しはじめます。最も多くの成長ホルモンが分泌される時間帯は夜10時から午前2時だと言われています。だとすると、夜9時には眠りにつく事がもっともベストという事ですね!さすがに、毎日必ず9時に寝るのは難しいとは思いますが、週に一度でも早めに就寝するように心掛ける事や、日々の生活を夜型ではなく朝型に切り替えるよう心掛ける事が大切ですね♪特に、成長期の子供たちには、9時までとは言わなくても、なるべくそれに近い時間には寝るようにしてもらいたいものです。寝る子は育つ!とはよく言ったものですね。野球やサッカーのコーチをされている方々が、練習の重要性や、ご飯をたくさん食べる事の重要性を口にしている事はよく耳にします。しかし、睡眠の重要性を話している場面を見る事はほとんどありません。練習(筋トレ含)、食事のほかに、睡眠が重要である事、ただ沢山ご飯を食べるだけではなく、いつ何を食べるか?も視野に入れていただけると、強靭な身体を作り、パフォーマンスのアップにも繋がってくると思います。

我が家も例外ではなく「早く寝なさい」バトルが日々続いております(-_-;)
早く寝ること、何をいつ食べるか?の重要性を日々語っておりますが、理解してもらうのはなかなか難しいですね(^^;それでも母は言い続けます・・・

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たまにはこんなサプライズで、栄養だけではなく、やる気もチャージ(^_-)-☆

●アスリートフードマイスター2級
林 くみ子 (はやし くみ子)
女性誌を中心にフードスタイリングの実績多数。
アスリートフードセミナー講師としても幅広く活動、アスリート少年の食アドバイスには定評がある。
日本唯一のゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」にてレシピ開発、フードスタイリング、太平洋クラブでのゴルファー向けランチメニュー開発にも携わっている。

【ブログ】アスリートフードマイスター・フードスタイリスト☆Kau Kau Kitchen☆

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