第65回 アメリカでもアスリートフード!

アスリートフードマイスターの池田 清子が
実践している食生活のほか、海外の食事情などについてもお伝えします。

今春は夫でありマウンテンバイクプロアスリートである池田祐樹選手の海外転戦に同行し、アメリカ・ベルギー・ドイツにトータル約5週間滞在してきました。
宿泊したのはホテルやキッチン付きの宿など全7カ所。振り返ってみると、やはりキッチン付きの宿が最も食事に関してストレス無く過ごすことが出来ました。

遠征中はアメリカのチームメイトと過ごす時間が最も長く、私は殆どの夕食作りを担当させてもらいました。その中でもマウンテンバイク選手の友人を招待した食事会で選手から大好評だったアスリートメニューをご紹介します。

レースを4日後に控えていたため、意識したのは低脂肪・高タンパク質でありながらバランスのよい栄養と食物繊維、糖質を摂れること。そして7名中6名がアレルギーやパフォーマンス向上のため、グルテン(小麦製品)を摂取しない食生活を実践していたので全てのメニューにおいて小麦を使わないことを踏まえて献立を組みました。とは言え、大人数となる食事会が決まったのが当日!『買い物に行かずに冷蔵庫にあるもので調理』ということも前提にありましたので、いかに工夫して調理するかも腕の見せどころ。献立を組んだら友人に「こんな感じでどう?」と確認。「パーフェクト!」の返答に張り切ってキッチンに立ったのでした。

〜献立〜
・ジャスミンライス(刻んだ人参とケールも一緒に炊きました)
・キヌア(2時間浸水して炊きました)
・具沢山サラダ(7種類の葉・スモークサーモン・パプリカ・トマト・ビーツなど)アボカドが苦手な選手のため、アボカドだけ別添えに。
・豆腐ハンバーグと赤ワインソース
・ブロッコリー・人参・芽キャベツのグリル野菜(焼く前にココナッツオイルをまんべんなくのせて、塩コショウ)
・ササミのグリル(焼く前に塩コショウで味付け)

中でも大好評だったのが豆腐のハンバーグです。
作り方をご紹介します。
<材料>
豆腐
99%オイルカットターキーの挽肉(鶏の挽肉はヘルシーでおすすめです)
たまご
キヌア(炊いたもの)
刻んだケール

コショウ
醤油

これらをしっかり混ぜて、オリーブオイルで焼き目を付けたら、オーブンに入れて焼きます。
同じフライパンに赤ワイン・ゆず・醤油・砂糖・水・塩を入れて煮詰めるとソースが完成。
簡単なのにずっしりとしたボリュームもあり、食べ応えバッチリです。キヌアとケールはアメリカで出会ったお気に入りの食材。栄養価が高く評価されています。

全て現地のスーパーマーケットで調達したものでしたが、アメリカと日本の食材をコラボレーションすることで、無事満足していただけるアスリートフードを作ることが出来ました。特に豆腐はどこへいっても万能で、その魅力が海外でも評価されているようで何だか私まで誇らしかったです。出来上がった料理はカウンターテーブルに並べ、ビュッフェスタイルで各々好きな量を取ってもらいました。みんな「豆腐で作るハンバーグは初めて食べたけど、美味しい!」と写真を撮りながら、お代わり。

後日その写真をみた他の選手からも「行きたかったよ。次回は絶対呼んでね」と言ってもらったので、「次も頑張るぞ!」とますます張り切ってしまう私です。

●アスリートフードマイスター
池田 清子(いけだ さやこ)
アスリートフード研究家。夫はマウンテンバイクプロライダー、池田祐樹選手(トピーク・エルゴンレーシングチームUSA所属)。モデル事務所でのマネージャー経験を活かし、現在は夫のマネージメントを行う。「五感で食べる」をモットーに、カラーコーディネーターの資格を生かした色彩豊かな食卓と、満足感と栄養バランスを兼ね備えた献立を研究する日々。

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