第99回 紫外線でも発生!?活性酸素対策~ポテトサラダアレンジ~

ジュニア・アスリートフードマイスターの奥出貴子が
手軽に始めるアスリートフード活用法をお伝えしていきます!

 3月に入り、春の陽気が待ち遠しい季節になってきました。外での活動が増えるこれからの時期、気になるものの一つが「紫外線」ですね。ピークは5~7月といわれていますが、実はこの時期の紫外線は冬の3倍(!!)にもなるとか。特に女性アスリートにとってはシミ・そばかすの原因にもなるため、避けては通れない問題ですよね(^ ^;)

 紫外線といえば、日焼けによるシミ・そばかす等の原因とされていますが、その大元にあるのが体の細胞を酸化させる(=錆びつかせる)『活性酸素』。私たちの体は太陽の紫外線にあたると、その刺激で皮膚に大量の活性酸素が発生し、ダメージを受けた組織がシミ・そばかすを作りだすとされています。
 また、体内で多くの酸素を利用して代謝を行うアスリートは一般の人よりも活性酸素が多く発生する傾向にあり、過剰に発生すると体が酸化され、がんや生活習慣病の引き金になると言われています。気づかないうちに体の内外で発生する活性酸素・・・そこで注目したいのが、体の酸化を防ぐ“抗酸化物質”です。

<抗酸化物質を含む食材>
■ ビタミンA・・・レバー、うなぎ、にんじん、ほうれん草、ピーマンなどの緑黄色野菜
■ ビタミンC・・・柑橘類、イチゴ、キウイなどの果物、パプリカ、ブロッコリーなどの野菜類
■ ビタミンE・・・植物油、ナッツ類、魚卵類

 体の内外で発生する余分な活性酸素を正常な状態戻す効果がある上記のビタミン類は、身近な食材に含まれているので手軽に取り入れることができます。

 その中で今回ご紹介したい食材は・・・『じゃがいも』。
糖質としての認識が高いじゃがいもですが、意外とビタミンCが豊富なんです!その含有量はみかんに匹敵するといわれており、また一般的に熱に弱いとされるビタミンCの中で、じゃがいものビタミンCはでんぷんに囲まれているため熱を加えても壊れにくいという性質を持っています。生では摂りにくい食材には嬉しい特性ですね。

 そこで今回は、じゃがいもの定番メニュー“ポテトサラダ”を使ったアレンジレシピをご紹介したいと思います。

■ビタミンてんこ盛り!“ポテトサラダで作るクリームシチュー”
<材料>

ポテトサラダ(※今回はハム、玉ねぎ、きゅうりを使用) 150g
豆乳(※牛乳でもOK) 400ml
生クリーム 50ml
200ml
にんじん、玉ねぎなどの野菜(※冷蔵庫の残り物でOK) 適量
塩・コショウ・オリーブオイル 適宜

<レシピ>
①ポテトサラダと豆乳200mlをフードミキサーで混ぜ合わせ、ペースト状にする。
②鍋にオリーブオイルを入れて熱し、適当な大きさに切った野菜を炒める。
③野菜がしんなりしてきたら、鍋に豆乳200mlと水200mlを加えて煮る。
④野菜が柔らかくなったら、①のじゃがいもペーストと生クリームを加えて混ぜ、塩・コショウで味を整える。
⑤器に盛り付けて完成。

☆別アレンジで、ペースト状(①の状態)のまま、温野菜等のディップにしても美味しいですよ!

 じゃがいもはお米に比べてカロリーが低く、また年間を通して手に入れることができるため、各家庭でも調理頻度の高い野菜の一つかと思います。これから旬を迎え栄養もうまみも増す“新じゃが”は、皮が薄いのでそのまま電子レンジで加熱すると、よりビタミンCが逃げにくいとも言われています。簡単なレンジ調理で栄養も摂りやすいなんて、とてもありがたい話ですね(^^)

 帽子にサングラス・日焼け止めなど、普段から対策をされている方も多いと思いますが、紫外線は日常生活でも浴びるもの。体の中からも外からもケアできるように、日頃から“ビタミンACE”を意識して取り入れていきましょう!

●ジュニア・アスリートフードマイスター
奥出貴子(おくでたかこ)
青森県在住。中学生の息子をもつ一児の母。
周りに比べて体が小さく、スタミナもなかったサッカー息子をサポートするため資格を取得。
地元のサッカークラブに携わりながら、コラム執筆やセミナーを実施する等、地方でのアスリートフード普及に取り組んでいる。

アスリートフードマイスター養成講座はこちら>

カテゴリー: 未分類   パーマリンク