第116回 真夏こそ冷え予防レシピを意識しよう!

ジュニア・アスリートフードマイスターの嶋根理恵が
「スポーツ」「食事」「健康」をキーワードに役立つ情報をお届けします!

夏真っ盛り、暑さに負けずスポーツに励んでいますか。
熱中症対策などアスリートにとっては、体調管理が大切な季節になりましたね。

私は、心身の健康のため10年以上Hulaを続けています。
いよいよHulaのフェスティバルが増えてくる季節です。
常夏の島ハワイの踊りHula。
先日、私も日本の夏空の下、フェスティバルで一踊りしてきました。

Hulaは、身体活動強度にすると、一般に4.5METs(メッツ)とされ、試合時のテニス(ダブルス)などと同じ、中強度の活動に分類されています。
優雅な見た目の一方で、腹筋・背筋・下半身の筋肉を大いに使います。

ですので、本番に向け練習量が増える中、特に意識しているのは、
筋肉の疲労回復と脚、膝、腰など関節の痛み予防。
そしてそのために、冷え予防。
発汗が増え、冷たいものを口にすることが多くなる夏こそ身体を冷やさないように留意しています。

そこで、今回ご紹介したいレシピが、私がレッスン後の食事の一品として好んで食べている
お手軽な「サムゲタン風スープ」。

アツアツの韓国料理、サムゲタン(参鶏湯)。
実は、夏を象徴する食べ物だそうです。
日本で土用の丑の日に鰻を食べて夏バテを防ぐように、
韓国では、「ポンナル(伏日)」といって、毎年7月から8月にかけて全部で3日、
暑気払いにサムゲタンを食べるそうです。

そのサムゲタンを身近な食材で手軽に味わいたくて作るのが「サムゲタン風スープ」です。

【材料 <主な栄養素>】
鶏手羽    <たんぱく質>

((お好みの)薬味と種実)
しょうが   <香味>
にんにく   <香味、カリウム、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB6>
ねぎ     <香味>
なつめ    <カリウム、マグネシウム、鉄>
松の実    <ビタミンE、ビタミンB1、カリウム、マグネシウム、鉄>
ごま     <カルシウム、鉄、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE>
大葉     <ビタミンC、鉄、ビタミンA、カリウム、ビタミンB1、ビタミンB2>

【作り方】
鶏に大さじ1の酒をふりかけ、全ての材料とたっぷりの水で良く煮込みます。
あくを取りながら、塩で味をととのえて完成!

簡単に、たんぱく質とビタミン・ミネラル豊富な滋養スープが完成します。

たんぱく質とビタミン・ミネラルを摂取することで筋肉の疲労回復とコラーゲン生成を期待します。たんぱく質は、胃での消化と肝臓での分解で熱が発生するため、身体を温める栄養素でもあります。更に、薬味と種実類をたくさん使い、血行促進や新陳代謝を高め、身体を温めることを意識したレシピです。

練習後、できるだけ速やかに糖質やたんぱく質を摂ることは、疲労回復に大切なこと。
手軽に作ることができ、疲れていても食べやすい点、
ご飯やお餅をプラスして糖質を摂ることができる点でも気に入っているメニューです。
鶏の手羽や種実類は、脂質の含有量が高いので、他の食事で脂質が多くならないようバランスに注意しています。

ちなみに、コラーゲンは、皮膚や腱、軟骨などを構成する繊維状のたんぱく質です。
鶏手羽もコラーゲン源の代表的な食べ物ですが、
食べたコラーゲンは、そのままコラーゲンになるわけではなく、アミノ酸に分解されます。
分解されたアミノ酸はビタミンCの助けでコラーゲンを生成します。
ですので、「たんぱく質+ビタミンC」を意識して摂取することをおすすめします。

おかげで、筋肉の疲労回復も早く、この夏もスマイルでHulaを楽しんでいます!

皆さんも暑い夏こそ身体を温める食事を意識して、
筋肉の疲労回復や故障予防に役立ててみて下さい。
真夏を楽しめるアスリートになりましょう!

●ジュニア・アスリートフードマイスター
嶋根 理恵 (しまねりえ)
Hula歴10年以上、ウォーキング歴2年。ハンドボール熱血応援歴10年以上。
スポーツ・報道・国際系番組制作会社勤務後、専業主婦に。
製薬会社に勤務する夫の影響で、国内・世界各国における健康へのアプローチを見聞し、「食」と「健康」を考えるように。
食事・栄養面でのサポートで「スポーツの力」の一翼を担いたいという思いから「アスリートのための食事学」を学び始めました。
ジュニア・アスリートフードマイスターの知識と主婦力を家庭の食卓に生かしながら研鑽を積んでいます。

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