第154回 アスリートのおやつ vol.1

アスリートフードマイスター1級の佐々木晶子が
トレーニング経験とアスリートフードの知識から栄養サポートレシピをお伝えします。

「ガマンする」から「選ぶ楽しみ」へ!
アスリートにとって、おやつはNG…おやつは敵!そう思っているかたも多いのではないでしょうか。
もちろん、スナック菓子をエンドレスで食べ続けたり、バターとラードが詰め込まれたケーキを大量に食べたりすれば、栄養が偏りカラダにとっては好ましくありません。また、食べてしまった罪悪感でクヨクヨしたり落ち込んだり、開き直ってさらに食べ続けたこと…誰もが一度は経験があるかもしれませんね。メンタルにも決して良いとは言えません。
おやつは決して「スイーツ、お菓子」だけではなく、おやつとして捉えられる食べ物はお菓子以外にもたくさんあります。賢く摂ればむしろカラダづくりのメリットになるのです。
このスポーツ食事学の過去のコラムでも、アスリートフードマイスター達が「栄養素をバランスよく摂取しましょう」と何度もお伝えしていますね。栄養学的には「補食」という言葉があり、文字通り、朝昼晩の3食で摂りきれない栄養を「補う」意味を持っています。
まさに、おやつタイムは絶好の「補う」チャンス!

不足しがちな栄養素をふまえ、お勧めしたい食べ物と、メインとして得られる栄養素を挙げてみました。ぜひ、おやつ選びを楽しむ参考にしてみてください。

【果物】
キウイ、イチゴ、蜜柑、柿など→ビタミンC
バナナ→ビタミンB6、カリウム

【ドライフルーツ】
プルーン、レーズン→鉄分、食物繊維

【ナッツ】
アーモンド、くるみなど→ビタミンE

【乳製品】
牛乳、ヨーグルト、チーズ→カルシウム

【豆製品】
豆乳、乾煎り大豆→タンパク質

【芋類】
焼き芋(サツマイモ)→糖質、ビタミンB6
ふかしジャガイモ→糖質、ビタミンC

【魚介加工品】
魚肉ソーセージ、笹かまぼこ、するめイカ→タンパク質

特に、現代の食生活で不足しがちな栄養素をピックアップしてみましたが、ほかにもご自分に足りないと感じている栄養があれば取り入れてみましょう。
また、食事の間におやつを食べることで、ほかにも嬉しいメリットが(^^)!
空腹をガマンすると無気力になったり集中力が失われがちになりますが、おやつを食べることでそれを解消できます。まさに、食事の間の「つなぎ」となり、血糖値を維持するという役目もしっかりと果たしてくれる存在なのです。
栄養学的な視点では以上ですが、時には、カロリーや栄養素を抜きにして心から「おいしい!幸せ!」と感じる好きなものを食べて心の栄養にすることも大切ですね。
楽しく食べ、そしてまた前向きにトレーニングに向かいましょう!

●アスリートフードマイスター1級
佐々木 晶子 (ささき あきこ)
東京在住、山形出身のアスリートフードマイスター。
ランニングやロードバイクを趣味とし、レース出場経験あり(フルマラソン13回完走、富士ヒルクライムレース完走)。
自身のトレーニング経験とアスリートフードの知識を活かし、アマチュアアスリートを対象に食のワークショップや栄養サポートを実施。
栄養が豊富でおいしいことを前提に、「食の楽しみ」「ときめくスタイリング」も大切にしている。考案したレシピやメニューを日々SNSにて発信。

【Instagram ID】 : AKIKO.SASAKI3

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