第91回 筋肉痛はおせちで解消~黒豆と伊達巻の蒸しパン~

ジュニア・アスリートフードマイスターの奥出貴子が
手軽に始めるアスリートフード活用法をお伝えしていきます!

皆様こんにちは!今回からコラムを書かせていただくことになりました、ジュニア・アスリートフードマイスターの奥出貴子です。
アスリートフードと聞いて私が最初に思ったこと・・・難しそう。面倒そう。大変そう。(笑)
最初は、プロや一流アスリートの人が対象の食事学というイメージが強かったため、むしろアスリートフードの原理は目からウロコでした!
そんな私が働きながらでも、難しいことが苦手でも取り入れられるアスリートフードのモットーは『無理せず、手軽に、簡単に』。誰にでもできるちょっとした工夫を取り入れた「定番メニューのアレンジレシピ」を中心に、手軽に始めるアスリートフード活用法をお伝えしていきたいと思います。

 さてお正月も終わり、そろそろ運動を再開しようと思われる方が多くなる時期ではないでしょうか。年末年始でしばらく運動を休んでいた人の中には、久しぶりの運動で筋肉痛になる方もいらっしゃるかと思います。運動による筋肉の損傷によって引き起こされる炎症や痛みとされる筋肉痛ですが、「誰にでも起こること」だと思って放置しておくと、筋肉の修復(回復)が遅れ、痛みが続くことによりその後の運動自体が苦になってしまう可能性があります。時間の経過と共に回復を図る必要もありますが、ここで注目したいのは『 筋肉修復に効果的な食べ物 』です。

 皆さんご存知の通り、筋肉のもとになるものといえば「たんぱく質」ですね。特に、運動によってたんぱく質の分解量が多くなるアスリートは、動物性食品(肉・魚・卵・牛乳・大豆等)を上手に摂取し、より効率よく筋肉を修復させる必要があります。
そこで今回は、季節料理のおせちの中から、たんぱく質が豊富な“黒豆”と“伊達巻”を使ったアレンジレシピをご紹介いたします。

■補食にピッタリ“黒豆と伊達巻の蒸しパン”
<材料> マフィン型5個分
黒豆 130g  伊達巻 6切れ(※はんぺんでもOK) ホットケーキミックス 100g
豆乳 120ml  オリーブオイル 小さじ2
 ※はんぺんを使用する際は、卵・砂糖/ハチミツ等を加え、豆乳を少なめにするとよい。

<レシピ>
① 伊達巻と豆乳をフードミキサーで混ぜ合わせる。
② ①とホットケーキミックスをダマがなくなるように混ぜ合わせ、そこにオリーブオイルを加えてよく混ぜる。
③ ②に黒豆を入れ、生地に混ぜ込む。
④ できた生地をマフィン型・シリコン容器等に流し込み、レンジで加熱する。
※加熱目処はマフィン型1個につき1分~1分30秒(500W)ですが、個数や使用するレンジにより膨らみ方が異なるので、加熱中は膨らみ具合を見ながら調整してください。

大豆の一種である黒豆は、良質なたんぱく質だけでなく、疲労回復に効果的なビタミンBを多く含み、
筋肉に溜まった乳酸(疲労物質)を分解する効果があります。ただし、市販の煮黒豆は砂糖を多く含むため、食べすぎには注意が必要です。
 また、伊達巻は卵や魚のすり身が主材料であるため、黒豆同様、良質なたんぱく質が豊富です。そして、伊達巻に含まれる栄養素でもう一つ注目したいのが「ビタミンE」。ビタミンEは今回使用したオリーブ油にも含まれ、運動により多くの酸素を取り込むアスリートにとって、体を酸化させる原因となる活性酸素に対する抗酸化作用が期待できます。

 大人でも子供でもよくある筋肉痛。つい軽く見てしまいがちですが、これも立派な筋肉ダメージ。ストレッチやバランス食はもちろん、補食などをうまく取り入れて体のケアをしていきたいですね。

●ジュニア・アスリートフードマイスター
奥出貴子(おくでたかこ)
青森県在住。中学生の息子をもつ一児の母。
周りに比べて体が小さく、スタミナもなかったサッカー息子をサポートするため資格を取得。
地元のサッカークラブに携わりながら、コラム執筆やセミナーを実施する等、地方でのアスリートフード普及に取り組んでいる。

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