第97回 体力維持と集中力!~最後までバテない体作り~

ジュニア・アスリートフードマイスターの立花夢果が
生活に身近に取り入れられるアスリートフード入門をお伝えします。

 みなさん、はじめまして!ジュニア・アスリートフードマイスターの立花夢果です。私がこの資格を取ってからちょうど1年になります。どうぞ宜しくお願い致します。
 さて私は、いつもはシンガーソングライターとして、ライブ活動をしています。
 歌手とアスリートって、あまり共通点がなさそうなイメージがあるかもしれませんが、歌手も体が武器なので、アスリートと同様に体作りがとても大切なのです。それ故ライブで最後まで元気に歌いきる為に、どのような食事をすればよいのかとても興味があり、それがこの資格を取った理由のひとつでもあります。

 私がやっている音楽ジャンルは【野球音楽】というものです。野球音楽って何だろうと思われるかと思いますが、文字通り野球をテーマにした曲を自分で作って歌っています。
 踊ったり飛び跳ねたりしながら歌うので、短時間であってもたいへんな運動量になります。
 長時間のライブになれば、完全に体力勝負となり、集中力も必要なんですよね。
 本番でベストなパフォーマンスをするために、普段から色々と努力しなければいけないところがアスリートと歌手の共通点。ライブ=試合と置き換えてもよいと思います。
 試合の終盤になって体力が持たず、体が思うように動かなかったり、自分のパフォーマンスが出来なかったりなんていう経験のある方もいるのではないでしょうか?
 私のライブに置き換えれば、最後に一番盛り上がる曲を持っていくので、元気がなかったり動きが鈍かったりしたら致命傷となるんですよ。
 ではどうしたら体力を保てるようにできるのでしょうか。もちろん日頃の鍛錬は当たり前ですが、もうひとつ摂取する食事の大切さがクローズアップされるわけです。

 試合後半にバテたり集中力が欠けてしまうのは、炭水化物の不足が原因です。体を動かす為のエネルギー源は炭水化物(糖質)です。炭水化物は体を作る役割と、脳の主なエネルギー源でもあります。エネルギーが切れると、当然集中力も低下してしまいます。
 スポーツはペース配分や作戦など頭を使う事も多いですよね。私のライブにしても、会場の広さやお客様の雰囲気によって、色々頭で考えながら動き歌います。そのためにも、炭水化物は集中力を維持する為にも必要なのです。アスリートも歌手も、頭の中は元気でなくてはいけません。
 また、スポーツをする方は運動によって失われる栄養素が多く、体にダメージを受けます。十分な食事量を採らないと体が作れず疲労が溜まります。
 食事から採った炭水化物は、筋肉や肝臓にグリコーゲンという形で蓄えられています。運動をする時、このグリコーゲンが分解されてエネルギーになるのです。
蓄えられたエネルギーは、食事を抜かすだけでもかなり減少してしまいます。
 とにかく普段からエネルギーを貯めておく為、三食かかさず炭水化物を採る事。炭水化物が多く含まれるものはご存じの通り、パスタ、そば、うどん、ご飯などです。
 よく野球選手が試合前に麺類やおにぎりを食べるというのを聞きます。すばやくエネルギーになるものを摂取するのです。
 そういう私もライブの日にパスタやおにぎりを食べる事が多いです。本番開始3時間前までに腹もちのよい主食系の炭水化物とバナナなどの果物(糖質)を採るようにします。
 「うどんとおにぎり」など炭水化物×炭水化物で構いません。消化の悪い脂っこいものは控えます。
 もうひとつビタミンB1は炭水化物からエネルギーを作り出す為に必要な栄養素なので、一緒に摂取するとよいです。ビタミンB1が多く含まれる豚肉などは、疲労回復を助ける効果もあります。
 ここでエネルギーを蓄えるための、簡単に出来るパスタをご紹介します。

=豚肉のおろしポン酢パスタ=
①薄く切った豚肉、玉ねぎ、ピーマン、キャベツを塩こしょうをして炒めた後、ポン酢で味付けをする。
②茹でた後オリーブ油で和えておいたパスタを炒め合わせ、つぶした梅干を入れ混ぜる。
③大根おろしと刻みのりを載せて出来上がり!(材料は適量でOKです)

ポン酢って食が進みますよね。ポン酢と梅のクエン酸で、疲労回復効果が更にUP!!
豚肉は今回ロースを使いましたが、脂肪分が少ないモモがよいかもです。

一般の方より活動量が多いアスリートは、普段から炭水化物を多く摂取する必要があります。
体がバテないように、ぜひとも炭水化物を採るように心がけましょう!

●ジュニア・アスリートフードマイスター
立花 夢果 (たちばな ゆめか)
『弾丸☆野球シンガー』をキャッチフレーズに、主に関東でライブ活動中。
短大の食物栄養学科を卒業。食品科学技術認定、中級バイオ技術認定などの、食品や研究に関する資格を持つ。
趣味はスポーツ観戦(特に野球と相撲)。野球知識検定4級を取得。
野球のイベントやラジオ、雑誌などに出演歴多数。歌手の傍ら食の知識や特技の料理を生かし、飲食業にも関わっている。
アスリートの「食」という違った視点からもスポーツを知りたくて、ジュニア・アスリートフードマイスターの資格を取得。
ブログ http://ameblo.jp/yumeca6/

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