第174回 アスリート飯 ラグビー選手の食事:試合に向けた一週間

アスリートフードマイスター2級の村田英理子が
現役ラグビー選手への食事サポート法を紹介します。

皆さんこんにちは!村田英理子です。主人はプロラグビー選手の村田毅(むらたつよし)です。現役ラグビー選手の食事サポートを【試合に向けた一週間】【試合への準備】【食材選びの工夫】【調理法の工夫】【増量サポート】の全5回でお届け予定です。

私は小さい頃から母の手伝いで台所に立つのは好きでしたが、栄養の勉強をした経験はゼロ。テレビやインターネットなどで目にする“良さそう”な情報を、都合よく試してみる程度でした。

そんな私も、結婚を機にスポーツ栄養の勉強を本格化!…とは言っても、私自身も会社員としての仕事は続けたまま。職場の多大なる理解と協力があり、両立を続けられています。丁寧な家仕事やバラエティーに富んだ食卓には憧れがありますが、現実は違います。あれもこれもではなく、限られた時間の中でやりくりする日常を綴ります!

ラグビー選手と聞くと、「から揚げ大盛り!ご飯大盛り!」というイメージの方が多いと思います。主人も成長期には、毎日学校にお弁当2つ+おにぎり8つ持参、帰りにお菓子+ラーメン、家でも山盛り夜ご飯…のように、山ほど食べた時期もあったようですが、プロアスリートとして生活する現在は、量より質に重点を置いている印象です(それでも私の倍程度を食べますが)。

【試合を控えた一週間】
ラグビーのシーズンは8月~1月で、今まさにシーズン真っ盛りです。食事は一食だけ気を付けたからと言って大きく効果が得られるものではないですが、少しの工夫で間近に控えた試合へのコンディション作りに役に立つ事はあります。

今回は試合に向けた一週間の献立の組み方についてご紹介します!

ラグビーは、シーズンになるとほぼ毎週末、試合(40分×2の80分間)があります。
試合日から逆算し、一週間の「大まかな食材配分」をイメージ。

「明日は月曜だから、牛肉(脂質高め)とごぼう(食物繊維)の煮物にしようかな~」
「明日は金曜だから、豚しゃぶ(脂質少なめ)とカボチャサラダ(炭水化物)かな~」などです。
→個人的には「○曜日だから、~」という献立の考え方が、時短の助けになっています。



週の前半は、栄養バランス重視。身体を正常な状態に戻し、より一層強く・たくましくします。ラグビーは生身の身体がぶつかり合うので、パフォーマンス向上はもちろん、身を守るためにも筋力維持が必要不可欠です。チーム以外にも多くの自主トレの機会を持ちながら、筋力強化への努力を惜しまない主人の積み重ねを無駄にしたくない、どうにか成果を最大化できないかと願いながら、栄養バランス重視の食事を準備しています。品数を増やすのは大変なので、食材数を増やす意識です。

週の後半は、試合に向けた準備。いわゆるグリコーゲンローディング(※エネルギー源となる糖質=グリコーゲン量を体内で最大化)で、試合2日前から徐々に炭水化物の量を増やします。主食の量を増やすだけでなく、お芋などの野菜からも糖質を取り入れられるような食材選びを心掛けています。

食事内容や栄養素について詳しくご紹介しようかとも思いましたが、この【試合に向けた一週間の献立の組み方】が、より実践的・効果的な(今まさにシーズン終盤で奮闘するラグビー界の皆さまにお届けしたい)内容だと思いましたので、最初にご紹介しました。
次回以降で、村田家のより詳しい食事サポートをご紹介させて頂きます。どうぞお楽しみに!

~ここで少しラグビーのお話~
主人の所属する日野自動車レッドドルフィンズは、現在トップチャレンジリーグ(サッカーで言うJ2)に所属していますが、今週末から順位決定戦が始まります。トップリーグ昇格に向け、チーム一丸となって頑張っています。応援よろしくお願いします!

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アスリートフードマイスター養成講座
http://athlete-food.jp/
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●アスリートフードマイスター2級
村田 英理子 (むらた えりこ)
食生活アドバイザー(2級)・オーガニック料理ソムリエの資格も保持。
プロラグビー選手との結婚を機に栄養学の勉強を本格化。
「食卓に栄養と彩りを」という想いを大切に主人 村田毅をサポート。
ラグビーというコンタクトスポーツで酷使し続ける身体を守ることを基本に、
更なるパフォーマンス向上の手助けとなる食事学を伝授します。

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