第120回 合宿を乗り切る食育

アスリートフードマイスターの石見元美が
「食」を中心に アスリートをバックアップする方法を紹介します!

 夏真っ盛り。みなさん、お元気にお過ごしですか?夏と言えば、各地で合宿等も行われている頃だと思います。日頃ももちろんですが、合宿中は特に体調管理は本人の意識がとても大切です。大人も子供達も、日ごろは家族のサポートがあっての体調管理ですが、合宿中は自己管理です。特に食生活に関しては、自己管理にゆだねられるところが多いでしょう。
 そこで大切になってくるのが、普段の食育です。私はジュニア選手の育成にあたっていますので、今日はジュニア中心にお話を進めますが、大人にもあてはまることなので是非最後までご一読ください。
 ジュニア選手は特に、普段から出されたものを食べるだけということが多いです。食欲はあるけど、食に興味のない選手も多い。合宿では食欲に任せて、好きなものだけを食べるという選手も数多くいます。それでは厳しい練習で、夏バテや体力負けを起こします。
 最近の合宿はホテル等で行うところも多く、食事はバイキング形式が増えています。バイキングではなくても、体格・年齢も違うのに同じ食事内容が提供される場合がほとんどです。そこで差がでるのが、日頃の食育です。
 大人もそうですが、ジュニア選手は特に日頃の食生活が基本となります。一汁三菜を心がけているご家庭の選手は、自然とバランスよくチョイスしています。好物に偏りがちだったり、炭水化物中心の丼物やカレー、パスタなどが多い食卓の選手は、やはりそのような食事をチョイスします。
余談ですが、今汁物をつけないご家庭が多いのか、味噌汁を好まないジュニアが多いんですよ。
日頃の体調管理、食事管理は保護者の皆様ががんばっておられると思いますが、主役はあくまで選手本人です。栄養は楽しく食事をして、より一層身になります。
食事の際に「お肉やお魚は、筋肉を作ってくれるんだよ」「お野菜は体の調子を整えてくれるんだよ」等の簡単なことでいいので、日ごろから食材についてのお話も交えて食卓を囲んで欲しいと願います。季節のお野菜の話や、今日はこんな工夫をしたよとか、食事管理者の努力をアピールする場にもなりますよ(笑)
そしてジュニア選手は特に、偏食を無くすことと一汁三菜の食事スタイルを身につけて欲しいと思います。食事の際に、ジュースが無いと食事ができないなんて選手も以外と多いんです。ジュースではなく、汁物をつけてください。お野菜の好き嫌いはちょっと大変かもしれませんが、嫌いなものは出さないのではなく、調理の仕方を変えて出してみてください。食べるチャンスが無ければ、偏食は直りません。そのうち、好きじゃなくても、食べられる程度にはなっていきます。よく「大きくなったら食べられるようになる」と言われますが、それは食べるチャンスがあってのことです。
 バランスのいい食生活に支えらている選手は、体はもちろんメンタル面も強くなります。一朝一夕にいかない食生活だからこそ、この時期に見直してみてください。

最後に・・・
本文とは関係ありませんが、夏の食欲増進に貢献してくれる「梅干し」を気軽に活用する方法を。
梅干しを料理に活用するときには、種はいりませんよね?料理の度に、種を外すのも面倒です。 まとめて種をはずして、荒く刻んで保存容器へ。こうすると、料理にも
気軽に使えます。
塩分と酸味のおかげで、薄味の料理にもしあがるし、夏は積極的にとりたい食材です。

●アスリートフードマイスター
石見 元美 (いわみ もとみ)
エアロビクスのインストラクターとして、フリーで活動中。対象は3歳から高齢者まで。
食生活アドバイザー3級。
中高老年期運動指導士。
G-fit契約インストラクターとしても活動中。(スポーツウェアの宣伝モデルのようなこと)

アスリートフードマイスター養成講座はこちら>

カテゴリー: 未分類   パーマリンク