第87回 知識を増やしてスポーツの食事の理解を深めよう!

アスリートフードマイスター今川千恵子が「アスリートに参考にしてもらいたい!」
と思ったことを、スポーツの種類を問わず発信していきます!

ウインタースポーツの季節がやって来ました。また一方でオフシーズンのトレーニングをする人、1年を通してスポーツをする人もいるでしょう。

どんな状況であれ、スポーツのための食事は大切です。スポーツの食事といえば、いつ何を食べるかを競技の特性に合わせます。また、身体作りやケガの防止・回復に役立つ栄養素をポイントに食材を選んだりもします。筋肉作りにはたんぱく質、靭帯や腱にはコラーゲン(たんぱく質)、骨作りや骨折してしまった時はカルシウムを摂ると良いことはご存知ですね。

しかし骨、筋肉、靭帯、腱などの働きや、スポーツでよく起こるケガの種類や状態についての知識もありますか?知らないよりも知っている方が食事の理解に役立つと思います。自分がアスリートなら勿論、誰かをサポートする場合も大いに役立つでしょう。もし仕事として食事指導をするなら必須だと思います。食事の指導をしていると、食事にプラス関連して故障や身体についてまで話の内容は広がります。そこで簡単ではありますが、より深い理解のためにスポーツでよく起こるケガ、骨や筋肉その他についてまとめてみました。

~身体について~
★骨
・全身の骨格を形成し体重を支える
・筋、腱からの張力を受けて動きを作り出す
・脳や内臓の保護
・カルシウムなどのミネラルを貯蔵
・造血作用
・骨は骨吸収と骨形成を繰り返し再生

★筋肉
・意識的に動かせるのが骨格筋、意識的に動かせないのが心筋と内臓筋
・骨格筋はその両端が1つもしくは複数の関節をまたぎ骨に付着
・呼吸筋として働く
・胃腸の消化運動として働く
・人体の熱再生器官

★関節
・関節は2つ以上の骨の間の結合部で、摩擦を減らすための滑液が存在
・関節の動き方により滑液の粘度が変わる(ウォームアップが重要な理由の1つ)

★靭帯
・骨と骨をつないでおりコラーゲンで形成
・関節を安定させる

★腱
筋肉を骨に付着させる仲介をする結合組織

~起こりやすいケガ~( )は栄養素のポイント
★捻挫 (コラーゲン、ビタミンC)
転倒やアクシデントで足首、手首などに無理な力がかかり捻って関節を痛めること。症状は靭帯が一時的に伸びている、一部が切れている、完全に切れている(靭帯断裂)の3つのレベルに分かれる。突き指、ぎっくり腰、むち打ちも捻挫の一種。

★肉離れ(たんぱく質、ビタミンB群)
急な筋の収縮によって自分の筋力に耐え切れず筋組織が断裂すること。大腿部(もも)と腓腹筋(ふくらはぎ)によく起こる。原因はウォームアップ不足、柔軟性や筋力不足、疲労の蓄積など。回復に数日かかる軽度なものから数週間、数か月かかる重度なケースまである。

★骨折と疲労骨折(カルシウム、ビタミンD・K)
骨折は転倒や外力によってひびが入るまたは折れること。痛みと腫れを引き起こす。疲労骨折は骨の同じ場所に繰り返しかかるストレスにより骨にひびが入るまたは折れること。頸骨や腓骨、中足骨によく起こる。

★こむら返り(ミネラル)
腓腹筋に起こることの多い急激な筋収縮による激しい痛み。原因の1つにミネラル不足があるのでスポーツで大量の汗をかいた時に起こりやすい。またウォームアップ不足や疲労も原因。

★打撲(たんぱく質、亜鉛)
転倒や外力による傷口を伴わない軟部組織の損傷。主に皮下脂肪と筋肉に起こる。自然治癒により回復が可能。

何か参考になったことがありましたか?是非とも大好きなスポーツの食事の理解を深めて下さいね!

●アスリートフードマイスター
今川 千恵子(いまがわ ちえこ)
ヨガインストラクター、パーソナルトレーナーとして首都圏を中心に活動。野菜ソムリエ、ベジフルビューティセルフアドバイザー、AEAJアロマテラピーインストラクター、JAMHAハーバルセラピスト、産業カウンセラーなどの資格を活かした指導も行う。
スポーツは夫と共にサーフィンを趣味ではあるが真剣に取り組んでおり、体力作りのためにランニングも行う。あらゆるスポーツ観るのも好きで、自他共に認める大のスポーツ好き。

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