アスリートフードマイスター2級でアスリートフードセミナー講師の林くみ子が
成長期のジュニアアスリートを支える“アスリートフード”についてお伝えします。
みなさん、はじめまして。今回より計5回、このコラムを担当させていただくことになりました、アスリートフードマイスターの林 くみ子と申します。アスリートフードセミナー講師もさせていただいております。育ち盛りの中学校一年生、バスケットボールとイケメン先輩に夢中(笑)の息子をサポートしているママでもあります。
スポーツをしている成長期のお子さんをサポートする保護者向けの料理教室をしていて一番質問される事、それは「何を食べたら背が伸びますか?」という質問です。
とても難しい質問ですね・・・コレを食べれば背が伸びる!という答えはありません。
身長は、遺伝的なものが大きく影響しています。ただ、遺伝だからもう背が伸びないと諦める必要もありません。サポートする大人が子供達にできる事、それは身長が伸びる為の環境をととのえてあげる事です。身長を伸ばすために必要なもの、それはカルシウムだけではありません。
骨の約80%はカルシウムでできていますが、残りの約20%はたんぱく質でできています。
では、カルシウムとたんぱく質をたくさん摂れば良いのでしょうか?答えはNO!です。
骨の合成を促進させるためには成長ホルモンが必要です。成長ホルモンに必要な栄養素は、肉、マグロ、エビ、大豆製品などに含まれるアルギニンと、牡蠣、レバー、ナッツ、牛肉などに含まれる亜鉛です。
ただし、この二つを摂れば成長ホルモンが分泌される訳ではありません。この二つの材料と、適切な睡眠、筋トレをすることで、成長ホルモンが分泌されます。もちろん、成長ホルモンが分泌されれば骨ができるわけでもありません。骨を作るために必要な栄養素であるカルシウム(牛乳、小魚、桜エビなど)と、カルシウムの吸収を促すビタミンD(きのこ類、鮭、魚卵など)、カルシウムを骨に吸着させるために必要なビタミンK(納豆、大葉など)、骨の材料になるたんぱく質(肉、魚、豆類、乳製品)、コラーゲンを合成させるビタミンCも必要です。
このように、身長を伸ばす環境をととのえるために必要なことはたくさんあり、一言で「コレ!」という答えはありません。適切な睡眠、筋トレ、そして材料(栄養)をきちんと与えることが骨の成長には不可欠です。
それともう一つ大切なこと!今食卓に並んでいるものが、身体のためにどうして必要なのか?早く寝ることがなぜ大切なのかをお子さんにも教えてあげて下さい。そうすることで、もうちょっとゲームをしたいけど今日はもう寝よう。この野菜はあんまり好きじゃないけど、頑張って食べよう!と思ってくれるかもしれません(^^)
それを長く続ける事で、お子さん自身が食への関心を持ち、一年後、三年後の強い身体、健康な身体、を作り、パフォーマンスのアップ、身長の伸びにもつながってくるはずです。
ある日の朝食
たたききゅうりのナムル
人参と牛蒡のきんぴら
かぼちゃの煮物
ピーマンとジャコ炒め
焼き鮭
牛筋煮
大根と油揚げの味噌汁
胚芽米
いろいろな食材をバランス良く摂る事が、パフォーマンスのアップ、身長のアップにもつながります。
●アスリートフードマイスター2級
林 くみ子 (はやし くみ子)
女性誌を中心にフードスタイリングの実績多数。
アスリートフードセミナー講師としても幅広く活動、アスリート少年の食アドバイスには定評がある。
日本唯一のゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」にてレシピ開発、フードスタイリング、太平洋クラブでのゴルファー向けランチメニュー開発にも携わっている。
【ブログ】アスリートフードマイスター・フードスタイリスト☆Kau Kau Kitchen☆
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