第45回 楽しく栄養を摂る秘訣

アスリートフードマイスター 吉野 ユリ子が
女性アスリートのための食と美容術をテーマに皆様にお伝えします!

「女性アスリートのための食事術」コラムを担当しています、アスリートフードマイスターの吉野ユリ子です。
肉、と聞くと皆さんどんなイメージを持っていますか?アスリートとしては筋肉を作るために肉などのタンパク質を摂らなくては!と思う一方、巷の女性たちは肉抜きが当然、ダイエット中ならサラダしか食べない…なんて人もいますよね。

けれど女性としてもアスリートとしても、肉は大事。ここでいう「肉」とは魚肉も含めた、動物性タンパク質です。筋肉を作るタンパク質は、美人の素である肌や髪の原料でもあります。良質なタンパク質を摂ることは、良質な肌や髪を作ることなのです。
また、油分が不足すれば肌も髪も潤いを失ってカサついた印象になりますが、その油分の摂取元としても、肉や魚は重要な源。美肌や美髪は油分抜きには生まれません。

とはいえ、アスリートにとってもダイエッターにとっても、脂質の摂り方は要注意。野菜サラダばかり食べているダイエッターや、鳥のささみを茹でたものだけを食べているシリアスなアスリートでない限り、一般的に脂質が不足することはあまりないのです。ところが運動した後は疲労し、汗をかいているので体が塩分を求め、また運動したことを言い訳に、すごい勢いでこってりしたものを食べてしまう、ということも多いのでは?

肉や魚を摂取することは大事だけれど、調理の油を使いすぎない、味付けを濃くし過ぎないといったことを心掛けないと、美容にもアスリートとしても残念な結果になりかねません。
ポイントは、肉と魚介類をバランスよく摂ること、蒸す、だしで煮るなどしてプラスアルファの油を控えめにすることがポイントです。

写真は鰆をマイタケとニンジンと一緒に出汁で煮て、チーズを溶かしたもの、もうひとつはゴーヤチャンプルーです。

調理で使う油は1日で大さじ2杯くらいまでがよいそう。外食で中華炒めなど食べたら、もう油を使った料理は禁止!ドレッシングも禁止!という量です。「不足しているもの」と「摂りすぎてはいけないもの」、1日単位でバランスが崩れても1週間で調整する気持ちでいいと思いますが、ちょっと意識してみたいですね。

●アスリートフードマイスター
吉野 ユリ子(よしのゆりこ)
ライフスタイルジャーナリスト。女性誌編集を経てフリーに。ウェルネス、スポーツ、美容、食などの分野で、広告や雑誌を中心に活動。ホリスティックビューティ・アドバイザー取得。トライアスリートでもある。

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