第16回 甘いもの欲求を満たす「手づくり補給食」

ジュニア・アスリートフードマイスター 服部 貴美子が「ココロとカラダの健康を保つ」
をテーマに、“大人アスリート”向けのレシピを紹介していきます!

皆様こんにちは。ジュニア・アスリートフードマイスターの服部 貴美子です。前回、担当は今回で終わりとお話しましたが、今後もコラムを執筆させていただくことになりました。引き続きよろしくお願いいたします!

 さて、すっかり暖かくなり、スポーツには最適のシーズン到来ですね。しかし中高年アスリートの皆さんの中には、薄着になると目立つ贅肉が気になる人も少なくないでしょう。私はスイーツが大好きで、美味しく食べるために走っているようなところがありますが(笑)、市販のケーキやチョコレート、ドーナツ、スナック菓子などなど、いかにも高カロリーのものを口にする時は、ちょっとした罪悪感にさいなまれます。

 甘いものは疲労回復に役立ちますし、運動時のエネルギー源としても大切なのですが、糖分をエネルギーに変えるためのビタミン類が足りない白砂糖たっぷりのお菓子やアルコールは、「(カロリー以外の)栄養素がない食品」という意味で「エンプティ・カロリー」と呼ばれることがあります。(食べても飲んでも「太らないカロリー」という意味ではありませんので、誤解のないように・・・)

 そこで、アスリートにとって必要なカロリーを栄養と一緒に摂ることができる、手作り補給食のレシピを考えてみました。シティマラソンの給食でもしばしばみかけるスティックタイプの栄養補助食品をお手本にした、ドライフルーツやナッツなどビタミン・ミネラルの多い材料とシリアルを使ったバータイプのおやつです。これなら、「体のために必要なものを補給するのだ~」と、罪悪感なくポジティブに食べられるはず! ストレスなく過ごすことは、栄養を摂るのと同じくらい心身にとって大切なことですよ。

材料を少し変えるだけでバリエーションは無限大に広がります。たとえば、コーンフレークの代わりにオートミールやミューズリーを使ったり、小麦粉を全粒粉や大豆粉にかえたり、砂糖を黒砂糖などにかえたり、きなこや青汁パウダーを混ぜたりと、自分に必要な栄養素を意識しながらアレンジしてみましょう。

【鉄分たっぷり!プルーンバー】(材料)
バター 20g
砂糖 10g
はちみつ 大さじ1
コーンフレーク(砂糖がついていないもの) 20g
ミックスナッツ(刻んでおく) 10g
薄力粉 25g + ベーキングパウダー 小さじ1/4(合わせてふるっておく)
ドライプルーン(種を抜き、刻んでおく) 25g

(作り方)
1) オーブンを180度に温めておく
2) 鍋にバター、砂糖、はちみつを入れ、混ぜながら弱火で加熱する
3) バターが溶けたら火から下ろし、コーンフレークとふるった粉類、刻んだナッツ、プルーンを加えて、ゴムヘラでまんべんなく混ぜる
4) 3)をパウンド型(金属製の場合はクッキングシートを敷く)に流して表面を平らにならす
5) 180度のオーブンで30分ほど焼く。ナッツ類は焦げやすいので要注意!
6) 粗熱が取れたらクッキングシートをはがし、生地が柔らかいうちに食べやすい幅にカットする


↑シリコン製のパウンド型を使うと便利

(ポイント)
ドライフルーツを増やすときは、糖分は控えめに! スポーツ専用につくるなら、塩分や酸味などを加えてみるのも面白いですね。


↑左は今回のレシピ通りにつくったもの
右は、砂糖を黒糖に変え、ナッツやプルーンの量を増やしたものです

●ジュニア・アスリートフードマイスター
服部 貴美子(はっとりきみこ)
プロのライター(記者)として活動中。また、地元・神戸のランニングイベントの実行委員を務めたり、複数のサークルに所属して仲間と一緒に走ったりしています。高校時代に摂食障害を経験したことをきっかけに、食について正しい知識を身につけたいと栄養士の資格を取得。

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