第38回 スポーツで疲労した胃腸を回復させる食事

ジュニア・アスリートフードマイスター 吉野 ユリ子が
女性アスリートのための食と美容術をテーマに皆様にお伝えします!

ジュニア・アスリートフードマイスターの吉野ユリ子です。
毎回、レースに向かう飛行機の中で書いていましたが、今回は初のアイアンマンレースを終えたばかりでの原稿となりました。筋肉痛に見舞われながら…。

アイアンマンというのは、スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195キロを続けて行う競技。プロでも10時間近く、私のようなスロウな選手は15時間もかかる競技。食事は主に自転車に乗っている間に摂りますが、ポケットやポーチに持てるだけのパワージェルなどを摂るのみ。途中のエイドステーションでバナナやチョコレートなども用意されていますが、過酷な運動はそれ自体胃腸に負担がかかるうえ、食事とは呼び難いそれらを運動しながら食べているだけなので、胃腸がまともな状態なわけがありません。運動後は「消費してしまった栄養素をできるだけ早く摂取する」ことも筋肉の回復のために必要ですが、まずは「胃腸をいたわりながら食べる」ことを考えましょう。

これからの季節は、マラソン大会も増え、ウルトラマラソンなどに挑戦する人も多いのではないでしょうか。アイアンマンでなくても、長時間に及ぶ激しいスポーツの後は多かれ少なかれ胃腸が弱っています。またレース中は緊張からくるストレスも内臓に負担をかけています。「レースのご褒美に!」と普段我慢していた揚げ物やアルコールなどを急に摂取すると、体が受け付けないことも多いでしょう。食物繊維が多く含まれている野菜などは控えめにし、主食は消化のいいおかゆやうどんなどにし、肉や魚も、焼いたものや揚げたものより、煮たものや茹でたものを選ぶのがおすすめです。

また、極端に熱いもの、冷たいもの、辛いもの、固いものなども内臓に負担をかけます。レースなどで遠隔地を訪れたときはつい、土地の味を楽しみたくなりますが、そういったものの中には珍味や普段食べなれていないものも多い傾向にあります。胃腸が回復するまでがレース!と考えて、少し我慢をしましょう。

みんなで打ち上げをするなら、鍋料理をつつくのはどうでしょう?最後にうどんや雑炊で〆れば、胃腸に優しく楽しいひと時が過ごせるのではないでしょうか。


回復食・鍋(大根おろし入り)です!

●ジュニア・アスリートフードマイスター
吉野 ユリ子(よしのゆりこ)
ライフスタイルジャーナリスト。女性誌編集を経てフリーに。ウェルネス、スポーツ、美容、食などの分野で、広告や雑誌を中心に活動。ホリスティックビューティ・アドバイザー取得。トライアスリートでもある。

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