第40回 ジュニアアスリートはどのくらい食べる?

アスリートフードマイスター 中村 かおりがサポートをする立場として「アスリートの
食事」をテーマにお伝えします。スポーツをしているお子様がいらっしゃる方は必見です!

皆さんこんにちは。アスリートフードマイスターの中村かおりです。
今回のコラム、テーマは「ジュニアアスリートはどのくらい食べる?」です。

アスリートのお子さんを持つお母様・お父様、お子さんは普段どのくらい食べていますか?かなりざっくりとした質問ですよね(笑)我が息子はアイスホッケーを初めて、もうすぐ3年。今年1年生になったばかりですが、よく「どのくらい食べてる?」と聞かれます。

最近は、最初に食べる量も、おかわり率も高くなったので、「よく食べるよ~」と答えています。これもざっくりではありますが(笑)でも、ジュニアアスリートにとって大切なことは、この『よく食べる』ということなんです。

私が初回に担当したコラムでは、主食、主菜、副菜、乳製品、果物を上手に摂取する“バランスのよい食事が大切”という、どのスポーツにも共通する大前提を基に、競技の種類や特徴によって、より多く摂取していきたい栄養素が違う、というお話をしました。

これは、息子が自分自身で作ったバランス食。(もちろん私も手伝いましたが♪)

このバランスの良さに加えて、練習内容や試合期・オフ期、時間的なタイミングなど、それぞれに合わせた食事が重要になってきますが、そもそも、ジュニアアスリートって「どのくらいの量」を食べたらいいのでしょう?

アスリートは、運動をすることで、エネルギーはもちろん様々な栄養を失うことになるので、運動をしていない人よりも多く食べる必要があります。それはジュニアアスリートも同様。運動していない子供よりも、やはり多く食べる必要があります。ジュニアアスリートが、運動していない子供と同じ量しか食べなかったら、運動で栄養が失われる分、疲れやすくなったり日常生活に支障が出てしまいます。「運動の分の栄養」が必要なんですね。

そして、ジュニアアスリートにもう一つ大切なのが、「成長の分の栄養」。ジュニア期は、カラダの成長期でもあります。その成長の分の栄養が足りないと、成長すべき時期に成長するチャンスを逃してしまいます。

これは小学校の給食試食会で出た、ある日の給食の一例。(それぞれの配置が間違っていますが…スイマセン)高学年用の量です。残さず全部頂きましたが、けっこうお腹いっぱい!それもそのはず。小学高学年女子・男子と、30代女性の1日あたりの推定エネルギー必要量を比べると、小学高学年女子とは同じくらいですが、男子の方は私の必要量を上回るんです!それだけ、「成長のため」のエネルギー必要量が多いということですね。私はもう成長しきった年齢ですから(笑)

では、アスリートではない私と、アイスホッケーをやっている7歳の息子で推定エネルギー必要量を比べてみましょう。
◆6~7歳男子。アスリート・・・推定エネルギー必要量=1700kcal
●30~49歳女性。普通の身体活動レベル・・・推定エネルギー必要量=2000kcal
このように、私と小学一年生の息子で、私が+300kcalと、少ししか違わないんです。

ですから、我が家の場合“今の自分とだいたい同じくらい”というのを目安に食べさせるようにしています。

私と同じ量でも、やっぱり息子はペロっと食べるんですね~(笑)
ちなみに、息子が来年8歳になると、逆転されます!私の推定エネルギー必要量を息子が50kcal上回ってしまいます。来年、息子は私以上に食べる量が必要になる、ということです。

それだけ、ジュニアアスリートは「成長の分」「運動の分」のエネルギーが必要、ということですね。適切な食事量は、このように年齢・性別、身体活動レベルによって変わりますので、知りたい!という方は、厚生労働省が「日本人の食事摂取基準」として制定していますので、検索して調べてみてください。5年ごとに改定されますので、最新は2010年版です。

ジュニア期=成長期。とても大切な時期です。たっぷりの睡眠、そして年齢・性別・活動強度等からそれぞれに合った食事の必要量を把握して、意識して摂るようにしましょう!

●アスリートフードマイスター
中村 かおり(なかむらかおり)
宮城県出身のフリーアナウンサー中村かおりです。学生時代はほとんどスポーツの経験はなく、どっぷり文科系…。そんな私が息子のアイスホッケーをきっかけにアスリートフードマイスターになろうとは自分でも驚きです!最近はジムのヨガや格闘技系プログラムにもはまっています。今後、スポーツ熱がますます高まっていきそうです!

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