第41回 目で見て覚える「食事バランス」

ジュニア・アスリートフードマイスター 服部 貴美子が大人アスリートに向けて
「ココロとカラダの健康を保つ」をテーマに皆様にお伝えします!

スポーツを楽しむのに最適な季節になりました。「天高く馬肥ゆる秋」という言葉があるくらい旬の食べ物が豊富な秋は、運動不足気味の方々にとっては、太りすぎに注意しなければならない時期と言えるかもしれません。でも、日頃から体を動かすことが多い市民アスリートの皆さんにとっては、絶好の“栄養補給”のチャンス。カラダをつくるのに最適なシーズン到来! と言えるでしょう。
もちろん、暴飲暴食をおススメしているわけではありません。
アスリートフードの考え方の基本は、「食事もトレーニングの一環」であり、「毎日の積み重ねが大事」ということです。実際、世界の第一線で活躍するプロアスリートたちは、栄養士や料理人などが帯同して日々の食事を管理しています。

 では、一般の中高年アスリートが毎日の食事をバランスよく採るには、どうすればいいのでしょうか? その指針となるのが農林水産省が発表している「食事バランスガイド」です。http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/kakudaizu.html
毎食となるとカロリー計算もめんどうですし、どうしても外食しか出来ない時もあるし・・・と、完璧に管理するのは難しくて続かないものですよね。でも、このバランスガイドの大原則である「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の構成を意識するだけなら、簡単に取り組めると思います。
ぜひ試していただきたのが、写真(左)のようなプレートに食事を盛り付けて、バランスがとれているかを目で見て確認する方法。プレートの一番大きいスペースに「副菜」を、小さいスペースに「主食」と「主菜」を入れると、おのずと「食事バランスガイド」に近い構成になります。

さて、写真(右)は、市販されている健康志向のお弁当(400円程度)です。野菜も入っていて、バランスが良いように見えますが、プレートに盛り付け直してみると・・・副菜が少ないことが一目瞭然です(お肉とご飯は、少し余りました)。

 というわけで・・・お皿の空いているスペースを副菜で埋めて、栄養バランスを改善しましょう。お弁当の場合、野菜は加熱したものに偏りがちですから、生野菜を加えるのがベストです。彩りも良くなったと思いますが、いかがですか?
 ここに、牛乳やオレンジジュース、フルーツヨーグルトなどを添えれば、「食事バランスガイド」の要素がパーフェクトにそろいます。自宅で食事できる時だけでもプレートに盛り付けて食べるクセをつけておけば、視覚的に「良いバランス」を見きわめるセンスが身に付いてきます。すると、外食するときも、コンビニで買い物するときも、ビュッフェで好きなだけ食べられるときも、バランスのよい食事を選べるようになってくるでしょう。まさに、食事はトレーニング!ですね。

●ジュニア・アスリートフードマイスター
服部 貴美子(はっとりきみこ)
プロのライター(記者)として活動中。また、地元・神戸のランニングイベントの実行委員を務めたり、複数のサークルに所属して仲間と一緒に走ったりしています。高校時代に摂食障害を経験したことをきっかけに、食について正しい知識を身につけたいと栄養士の資格を取得。

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