アスリートフードマイスターの芦田圭子が
あの手この手で皆様の食べる飲むを応援させて頂きます!
こんにちは。
アスリートフードマイスターの芦田圭子です。
いきなりですが皆様にひとつ質問があります。
「あなたのお家の冷蔵庫、最近いつ掃除しましたか?」
実はこれ、アスリートフードマイスターの講座で講師の方に質問されました。
受講者は25名くらいだったでしょうか。1ヶ月以内に掃除した方が一人もいなかった…(恥ずかしながら自分も含め)という衝撃的な結果でした(T_T)
なぜこんな質問が必要なのか。
アスリートにとって食事とは、「競技に適したカラダを作るもの」が第一義。もうひとつ重要なのが「体調を崩さない(≒怪我をしない)もの」なのです。
言われれば当たり前のことですね。普段の飲食にいくら気を配っていても、試合の前日にノロウィルスにやられてしまったら、体調を崩し成果への影響はおろか出場そのものが危ぶまれます。
先ほどの質問に戻りましょう。その試合前日の食事が、1ヶ月掃除をしていない冷蔵庫から出てきた食材で作られたとすればどう思いますか?これが質問の意図です。
アスリートのパフォーマンス向上に「バランスの取れた食事」は重要です。
でもそれ以上に「安全でリスクの少ない食事」を取ることが最も重要だと言えます。
極端に思うかもしれませんが、試合当日の食事に心のこもった手作り弁当よりもコンビニのおにぎりやサンドイッチの方が推奨されるのは、衛生的に食中毒のリスクが低いからなのです。
この為アスリートフードマイスターの講座ではリスクマネジメント=食の衛生管理を学びます。その中から幾つか、私自身実践していて直ぐに取り入れやすい技(!)をご紹介しましょう。
食中毒予防~台所編~
1.スポンジやたわしをこまめに替える&使い終わったら外に干す
高いスポンジやたわしを長く使うよりも安いものをこまめに替える。目安は1週間。
使い終わったらベランダで干し、水分を取る。
…水分が多いと菌が発生しやすくなります…
2.キッチンに不要なものを置かない
なるべくシンプルに、常に清潔に保つ。
…食事を作る場所に不要な菌の付着・増殖を予防します…
3.冷蔵庫を清潔に保つ&7分目の容量に抑える
冷蔵庫・冷凍庫の掃除をこまめに行う。目安は1週間。
ものを詰め込み過ぎないよう7分目位に。
…新鮮な食材に菌を付着・増殖させないようにします…
…冷蔵庫・冷凍庫の機能を正常に引き出せるようにします…
4.冷蔵庫に入れる前にひと工夫
包装は外して清潔な容器やビニール・袋などに入れ直す。
…食材がいくら新鮮で安全でも、包装は不特定多数の手や場所に触れているはずです…
5.タオルやふきんはこまめに交換
出来れば一食ごとに交換。
…不要な菌の付着・繁殖を防ぎます…
〓食中毒予防の3原則は「菌を付けない・増やさない・やっつける」〓
~ 出典:厚生労働省「食中毒」~
アスリートフードマイスターでは「体調を崩さない」ことを「リスクリダクション」と言い、これを基本に競技性や個別性を加味してアスリートのサポートをするのが目的です。
ご自分がアスリート本人もしくはサポート人であれば、それをよく理解しておくとより良い食環境を整えられることでしょう。
「木を見て森を見ず」ではなく「木も見て森も見て」という所ですかね。
余談ですが、先述の講座の次の日「昨日家の冷蔵庫を掃除した」という人がたくさんいました…(自分も含む)。皆様もこれを読んだら是非どうぞ。
●アスリートフードマイスター
芦田 圭子 (あしだ けいこ)
トレーニングの目的は「美味しく食べて飲むため♪」と公言してはばからないフィットネスクラブスタッフ兼インストラクター・パーソナルトレーナー。
銀行や有料老人ホーム勤務を経てフラワーデザイナーへ。その間に膠原病と診断されたり拒食症を経験したことから、自身の健康のため今の職業へ転職。それゆえ高齢者指導とシェイプアップが得意分野。 介護予防運動指導員・基礎心理カウンセラー・アスリートフードマイスター他取得。
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