ジュニア・アスリートフードマイスターの一色ふみが
楽しいお話やレシピを書いていきます!
こんにちは!ジュニア・アスリートフードマイスターの一色です。
今回はコンビニを利用したアスリートフードの提案です!
スポーツと食事は深く関係していて大事だということはわかっていても、スポーツを楽しんでいる人の中には料理が苦手だったり、忙しくて作る暇がなかったり、独身1人暮らしで料理が面倒だ、という方はたくさんいらっしゃいます。
しかしアスリートにとって食事はすべてではないと私は思っています。もちろん完璧な栄養バランスの食事を毎日摂っていればそれに越したことはありませんが、これまでフルマラソン4時間台だった人が食事を変えたら3時間台になれる、というわけではありません。結果は、食事以前に本人の実力や練習があってのことです。
なので、食事に関してあまりストイックになり過ぎることはないと思っています。
とはいえ30点の食事よりは40点の食事、40点よりは50点、という感じで、その人がラクに頑張れる範囲で少しでも体に良いものを見つけて食べることが理想です。
そういうわけで、今回は身近なコンビニを利用した「コンビニ活用アスリート飯」を考えてみました!
最近のコンビニはお惣菜のクオリティも高く、種類も豊富になってきています。
今回はマラソンレースに出る人を例にし、コンビニで買える惣菜・冷凍食品だけで『試合期』のレシピを考えてみました。
●材料●
買ってきた材料はこちら。
・おにぎり(ツナマヨなど高脂質な具は避ける)
・即席しじみの味噌汁
・冷凍うどん(ゆで)、肉入りカット野菜(冷凍)
※この二つで「さっぱり冷やしうどん」を作ります。レシピは後ほど。
・カボチャの煮物
・バナナ
・100%オレンジジュース
(おやつに高糖質なカステラやあんまんなどを加えても良い)
持久系レースなので、本番3日前くらいから糖質中心の食事でエネルギーを溜め込むことが大事。
↑カーボローディング(※前回コラム参照)
おにぎりとうどん、副菜のかぼちゃ、バナナで糖質(炭水化物)を多めに摂り、エネルギー貯蔵を助けるクエン酸(オレンジジュース)も一緒に。脂質は抑えて。
●超簡単♪「さっぱり冷やしうどん」の作り方●
1.冷凍うどん(ゆで)をザルにあけて流水でサッと解凍。
2.肉入りカット野菜(冷凍)一袋をレンジで解凍して、解凍したうどんに乗せてポン酢をかけるだけ♪ 油を使わないので脂質も抑えられ、さっぱり食べられます。
うどん以外のメニューはただ袋から出すだけなので、まったく時間も手間もかかりません。
コンビニも捨てたものじゃありません。
もちろんコンビニ食には添加物や塩分が多めだったり、加工により栄養素が抜けていたりするので、毎日コンビニ食では体に良くはありません。
しかし、野菜が少なく揚げ物だらけの弁当で済ますよりは惣菜をいくつか選んで食べたほうがいいですし、疲れて自炊したくない日はコンビニに頼っていいと思います。
余裕ができたら一品だけは自分で作ってみるとか、コンビニよりスーパーの惣菜の方がまだ添加物は少ないのでそれをチョイスするとか、また外食であればバイキングのサラダバーで必要な栄養素をバランスよく選んで食べるなど、選択肢はいくらでもあります。
食事に無理は必要ありません。
便利なものはうまく活用して、今より少しだけ質の高い食事を目指すだけで十分だと思います。
疲れて考えるのがしんどくなった日は、好きなものを好きなだけ食べたっていいと思います。
なぜなら100点の料理を毎日食べていれば必ず記録が伸びる、というわけではないからです。記録を伸ばすのに一番大事なのは、1にも2にも結局はトレーニングの成果なのです。
ただ、そのトレーニングを効率よく行いそれに耐えうる体を十分に作っていくためには食事が大事だ、ということです。
忙しい日々で、もしも心に余裕ができたら自分で料理する頻度を少しづつ増やしていって、少しでも質の高い食事が摂れるようになるとベターです。
「30点より40点」を頭の隅に置いて、無理なくアスリートフードを楽しんでいきましょう!
●ジュニア・アスリートフードマイスター
一色 ふみ(いっしき ふみ)
レザーメーカーでデザイン製作の仕事を経て2009年に青年海外協力隊に参加。エチオピアに派遣され首都の職業訓練校にて皮革の指導をし、二年間の活動ののち帰国。帰国後はレザー業界から離れ、食育とジュニア・アスリートフードマイスターの資格を取得。現在は協会で講座のアテンドスタッフをしている。夫はトレイルランナー。自身もアウトドアやスポーツを趣味とする。
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