第30回 ビタミンを生かす食事法

ジュニア・アスリートフードマイスター 吉野 ユリ子が
女性アスリートのための食と美容術をテーマに皆様にお伝えします!

「女性アスリートのための食と美容術」のコラムを担当しています、ジュニア・アスリートフードマイスターの吉野ユリ子です。
ただ今、鹿児島県の徳之島でのレースに向けて飛行機の中で原稿を書いています。徳之島と言えばこの季節はパッションフルーツが有名とのこと。南国の強い日差しをたっぷり浴びた、ビタミンCいっぱいのフルーツ、思う存分食べてこようと思います。

ところで、ビタミンCと言えば女性にとっては「キレイの素」というイメージが強いですが、実際にはどんなものに含まれていて、どんな働きがあるのでしょうか?

ビタミンは大きく分けて「脂溶性ビタミン」と「水溶性ビタミン」に分かれ、ビタミンCは水溶性ビタミンに当たります。熱に弱いので、加熱せずに食べるのがおすすめです。体内に蓄えることも、体内で作り出すこともできず、またストレスで体内量が減少してしまうという特徴があるので、過剰摂取の心配はありませんが、逆にこまめに摂る必要があります。ピーマンやブロッコリー、カリフラワー、菜の花などの野菜、そして柑橘類やイチゴ、キウイなどの果物に多く含まれていて、コラーゲンを作ったり、鉄分の吸収を高めたり、抗酸化作用が強いという特徴があります。アスリートの視点から見ると、捻挫や骨折をしたときには骨や靭帯の再生に効果的ですし、減量中の選手には貧血の予防にもなります。もちろん、屋外でトレーニングをする方にとっては、メラニン生成を抑える働きもありますので、日焼け対策にも有効です。

毎朝ヨーグルト共にフルーツをたっぷり食べる、食事に生野菜のサラダをプラスする、というだけでもずいぶん違うと思います。たっぷりの野菜にハムや鶏のササミ、照り焼きチキン、茹で卵などを一緒に入れることで、満足感も高まり、たんぱく質もバランスよく摂取することができます。
真夏の練習のあとは空腹なのに疲れて食べる気がしない…という日もあると思いますが、サラダならしっかり食べられそうですよね。ぜひ意識的にプラスしてみてください。

●ジュニア・アスリートフードマイスター
吉野 ユリ子(よしのゆりこ)
ライフスタイルジャーナリスト。女性誌編集を経てフリーに。ウェルネス、スポーツ、美容、食などの分野で、広告や雑誌を中心に活動。ホリスティックビューティ・アドバイザー取得。トライアスリートでもある。

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