第32回 夏バテしちゃったら…?

アスリートフードマイスター 中村 かおりがサポートをする立場として「アスリートの
食事」をテーマにお伝えします。スポーツをしているお子様がいらっしゃる方は必見です!

皆さんこんにちは。アスリートフードマイスターの中村かおりです。
今回のコラム、テーマは「夏バテしちゃったら…?」です。

前回私が担当したコラムでは「夏バテをブロック!」というテーマでしたが、皆さん、夏バテ…していませんか?私はすでに夏バテ気味です!想定内です(笑)

アスリートのサポートの中でも、特にジュニア期のサポートは、食事管理や送迎、練習付き添いなど、父母の皆さんもなかなか大変ですよね。そこで、今回は、子供にも大人にもオススメの疲労回復のための食材・栄養素をご紹介します!

疲労回復には、豚肉や枝豆などに多く含まれるビタミンB₁が大活躍。「夏に枝豆」はそういう意味でも理にかなっているんですね。ビタミンB₁が不足すると、糖質の代謝がうまくいかなくなって、疲労物質が体内に蓄積されて、それが疲労の原因になるので、積極的にビタミンB₁を摂りましょう。さらにビタミンB₁は、ニンニクやニラと一緒に一緒に摂ると、血液中に長く滞在し、効果的に摂取出来るので、組み合わせて調理するとGOODです!

≪香味だれの豚肉丼≫
上にも青ネギを散らしていますが、豚肉を絡めるタレにも一般的な豚丼の調味料(砂糖・酒・醤油)に加えて、長ネギ(白い部分)とニンニクのみじん切りを使用しています。大人用にはさらに豆板醤を混ぜたり、上から七味唐辛子をかけてもおいしいです♪ごはんよく見えませんが…ちゃんと下にあります(笑)

そして、この時期気を付けたいのが、外の暑さと室内の涼しさによる温度差です。この温度差も体調を崩してしまう原因になりますので、冷房の設定温度をあまり低くしない、上着を羽織るなど対策が必要ですよね。

食事も、暑い外では体を冷やしてくれるトマトやキュウリ、スイカなどの夏野菜や果物、温度が低い室内では、体を冷やし過ぎないように温かいスープを摂るなど、環境に合わせてチョイスするようにしましょう。

果物は水分が多いので体を冷やすイメージがありますが、体を温めるものもあるんです!
例えば、この時期だとモモやアンズ♪

モモは、水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれているので、消化を助け、整腸作用も期待できます。さらに血行をよくしてくれますので、体温バランスが悪くなってしまった時にはモモがオススメです。モモは中国原産で、古来中国では「仙果」(仙人などに力を与える果実)と呼ばれ、不老長寿の果物とされていたそうです。

アンズは、βカロテンの含有量が非常に多く、果物ではトップクラスを誇ります。
βカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変化。ビタミンAは、目のビタミンとも呼ばれていますので紫外線にさらされるこの季節には積極的に摂っていきたい栄養素。さらに、皮膚や粘膜の形成を促進する機能がありますので、免疫機能をUPさせてくれます。そして、アンズには、疲労回復に効果があるリンゴ酸やクエン酸などの有機酸も多く含まれていますので、運動後に食べるのもオススメです。

体を温める食材は、体温調節が難しいジュニアアスリートだけでなく“夏の冷房がキツイ”“冷え性”という大人の皆さんの味方にもなってくれますよ。

特にアイスホッケーやフィギュアスケートなどの氷上のスポーツは、必然的に「外の暑さ」と「リンク内の寒さ」という大きな温度差にさらされてしまいます。最初は「涼しい~♪」と気持ちいいのですが、すぐに「寒っ!」となります(笑)見ているだけでは、体の芯から冷えてしまうので、私もリンクには自分用に血液の流れを良くしてくれる薔薇やクコの実、紅花入りの薬膳茶を持参しています。
アスリートもそしてサポートする側も、体温バランスが乱れて体調を崩さないように、睡眠や休養、そして栄養バランスに気を付けて夏バテを撃退しましょう!

●アスリートフードマイスター
中村 かおり(なかむらかおり)
宮城県出身のフリーアナウンサー中村かおりです。学生時代はほとんどスポーツの経験はなく、どっぷり文科系…。そんな私が息子のアイスホッケーをきっかけにアスリートフードマイスターになろうとは自分でも驚きです!最近はジムのヨガや格闘技系プログラムにもはまっています。今後、スポーツ熱がますます高まっていきそうです!

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