アスリートフードマイスター 吉野 ユリ子が
女性アスリートのための食と美容術をテーマに皆様にお伝えします!
季節の変わり目、風邪気味の人も多いのではないでしょうか。マラソンはこれからがハイシーズンですが、いくらトレーニングを積んでも、体調を壊してしまっては本来の実力が発揮できません。運動直後に免疫機能は低下し、運動強度が高いほどその低下も激しくなるといわれています。レース前だからと無理をして練習をしすぎたり、汗をかいてそのまま北風に吹かれたりすれば、風邪のリスクはアップする一方。そしてもちろん、美しくあるためにはまず健康な体!というのも言うまでもありません。
そこで今回は、免疫力をアップし、風邪を撃退、万全の体調でレースに挑むための食事法をご紹介します。
●ながいも
11月~12月頃旬を迎える「ながいも」。でんぷん分解酵素のアミラーゼが豊富なので、ごはんの消化を良くし、エネルギー源を効率よく吸収できます。長いものヌメリの成分ムチンはタンパク質の分解を高めます。レンコン、オクラ、納豆、ジュンサイなども同様にムチンが含まれています。
納豆と山芋のねばねばコンビに酢醤油をかけて食べれば、万全!
●だいこん
秋になるとさまざまな種類が出回る「だいこん」。消化酵素のジアスターゼが豊富なので、食べ物を効率よく吸収できます。写真は四角豆のテンプラに大根おろしをかけたもの。四角豆も風邪の予防になるといわれるビタミンCやカロテンが豊富で免疫力を高めてくれます。四角豆はたまたま手に入ったので調理しましたが、お浸しでも焼き魚でも、なんにでも大根おろしをかけておけば、栄養価UP、消化力しますよ。
●小松菜
冬にもっとも栄養価の上がる「小松菜」。カルシウムや鉄分などのミネラルも豊富で、抗酸化作用の強いビタミンA、C、Eを豊富に含みます。良質のタンパク質と一緒に食べると、さらに免疫力がアップ。写真は小松菜と豚肉、エリンギ、キクラゲを、ニンニクと豆板醤・酒・醤油でピリ辛に炒めたもの。キクラゲはカルシウムの吸収を高めるビタミンDがとにかく豊富、豚肉は疲労回復や元気の素になるビタミンB1が豊富なので、栄養バランスの豊かな一皿に。
こうしてみると秋冬の食材はまるで私たちの体を風邪から守ってくれるようなものばかり。栄養素を覚えていなくても、旬のものを食べておけば健康UPできそうです。
●アスリートフードマイスター
吉野 ユリ子(よしのゆりこ)
ライフスタイルジャーナリスト。女性誌編集を経てフリーに。ウェルネス、スポーツ、美容、食などの分野で、広告や雑誌を中心に活動。ホリスティックビューティ・アドバイザー取得。トライアスリートでもある。
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