第20回 ジュニアアスリートのおやつ

アスリートフードマイスター 中村 かおりがサポートをする立場として「アスリートの
食事」をテーマにお伝えします。スポーツをしているお子様がいらっしゃる方は必見です!

皆さんこんにちは。アスリートフードマイスターの中村かおりです。
今回のコラム、テーマは「ジュニアアスリートのおやつ」です。

おやつというと、カロリーが気になる私たち大人の場合はダイエットの敵!おやつはNG!というイメージもありますよね(笑)でも、アスリートにとってはとても重要な意味合いがあります。特に、ジュニア期のアスリートのおやつは、1日3食では摂りきれない栄養素やエネルギーを補うための「補食」として必須です。ですから、ジュニアアスリートのおやつは嗜好的なお菓子を食べるのではなく、成長に必要な栄養素を摂り入れ、コンディションを維持させる、パフォーマンスを十分に発揮させる、といった役割を果たすものが理想です。

アスリートのおやつを選ぶ際、作る際に気をつけたいのが、脂肪です。脂肪が多いと消化に時間がかかるため、運動前に高脂肪の食品を食べると運動時まで消化が終わらずパフォーマンスが鈍くなってしまったり、運動後は内臓も疲れているので消化に時間がかかるものは体の負担になってしまいます。やはり、運動前、運動後のエネルギー補給を目的に考えると、おにぎりやパンなどが手軽に摂り入れやすいでしょう。

でも、いつもおにぎりやパンだと、子供は飽きてしまいますよね…。甘いものだって食べた~い!そんな時には、おうちで簡単おやつを作ってみてはいかがでしょうか♪

アスリートのおやつは“低脂肪”であること、というポイントを踏まえると、ケーキは完全にアウトな気がしてしまいますが、材料次第でケーキも補食として食べることができます。

≪バナナとアーモンドのパウンドケーキ≫
*ホットケーキミックス/200g 
*卵/1個 
*バナナ/2本(フォークなどでつぶす)
*牛乳 150cc (お好みで紅茶ティーパック1個使用すると香りが豊かに♪)
上記材料を混ぜて型に入れて、アーモンドダイスを散らして焼くだけ!簡単です。

ケーキは砂糖やバターの使用量でやはり高カロリー・高脂肪になってしまう場合が多いのですが、それらをあまり使用せずに、果物で甘味や香りを出すとおいしさを損なわず、糖分も脂肪も一般的なケーキよりも抑えられます。
特にバナナは様々な種類の糖分が含まれていて、その種類によってエネルギーに変わる速さが異なるため、即効性と持続性に優れたエネルギー源としてもアスリートにはうれしい食品です。

サンドイッチを作った時に余るパンの耳は、炊飯器でケーキ風に大変身!

パンの耳、牛乳、卵などの材料を混ぜて炊飯器に入れてスイッチオンの簡単おやつ。牛乳はカルシウム源に、卵はたんぱく質源になるので栄養補給にも適したおやつです。ドライフルーツやナッツなどを入れて、甘みや香ばしさを出せば、砂糖は本当に少なくてOK。市販のおやつは化学添加物を含むものも多いので摂りすぎには注意が必要ですが、自然素材を使った手作りおやつは安心して食べられますよね。

白玉粉やだんご粉で作るおだんごはとってもお手軽!

上:≪いちごミルク白玉≫
下:≪きなこ白玉≫

子供に丸めてもらえば食育にもなります♪子供の頃から「食」に関わるのはとても大事なことです。将来、大人のアスリートになった時に自分で食事の管理が出来るように、今から積極的に関わってもらいましょう!私たちのサポートも将来きっと楽になるはず(笑)

おやつタイムは子供にとってとてもスペシャルな時間。そして手作りおやつは、気分をリラックスさせてくれたり、モチベーションをアップさせてくれたり、ココロにとてもいい作用をもつ特別なものですよね。毎日は大変ですが、たまには栄養補給しながら楽しくおいしいおやつタイムを過ごせるように手作りしてみるのもいいですよね♪

●アスリートフードマイスター
中村 かおり(なかむらかおり)
宮城県出身のフリーアナウンサー中村かおりです。学生時代はほとんどスポーツの経験はなく、どっぷり文科系…。そんな私が息子のアイスホッケーをきっかけにアスリートフードマイスターになろうとは自分でも驚きです!最近はジムのヨガや格闘技系プログラムにもはまっています。今後、スポーツ熱がますます高まっていきそうです!

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