第23回 汗とともに失われる塩分の管理について

アスリートフードマイスター 江川 聡が
「サプリ・健康食」をテーマに皆様にお伝えします!

季節は春から夏に向けて歩みを進めていますね。陽が登るのも早くなり、仕事前の早朝ランが心地よく愉しい今日このごろです。
暖かくなって運動を薄着で楽しめるようになってきました。前回の冒頭で書かせていただいたようにこれからの気温が上昇するシーズンにおける体調管理について書いていこうと思います。

暖かい時期の運動で気をつけるキーワードは”塩分”です。汗が塩辛いことをご存知であるように人は汗で水分を失うと共に塩分も失ってしまいます。汗をかく量が増えますから、失う塩分も多くなるため補給量にも気をつける必要があります。ただし、塩分が多いことにも起因する高血圧の方もいらっしゃるでしょうから一概に沢山摂れば良いよ!と言うものではないため注意が必要です。

ここで一つ復習。“塩分”というのは化学的に“塩化ナトリウム”と称します。
汗を書くことにより失われていく“塩分”とは化学的には塩化ナトリウムを構成する“ナトリウム”のこと。“塩”分なのに“塩化”のほうではなく“ナトリウム”であるのは非常にヤヤコシイですね。食品で注目すべき“塩分”とは“ナトリウム”のことです。

ここで私が伝えたいなと思うことは、何時間にもわたる長時間のスポーツをする方を除いてはむしろ摂り過ぎのほうを考慮した方がいいということです。
水のかわりのスポーツ飲料は水分に加え塩分を補給できますが塩分を摂り過ぎると血圧の上昇にもつながり悪影響を及ぼします。
また“ペットボトル症候群”といわれるほど糖分を沢山摂り過ぎてしまうことがあります。ダイエットの為の運動であれば逆効果になってしまいかねません。
運動中はしっかりと水分や塩分を摂らなきゃ!と知らず知らずのうちに摂り過ぎないように注意する必要があります。

1時間にも満たない運動の場合は水。それを超えてくる運動量であればスポーツ飲料。
大会中など水は飲めても十分な塩分を摂れないようであれば追加の塩分タブレット等工夫して少なすぎず、多すぎずを心がけましょう。

必要に応じた使い分けをしましょう。

●アスリートフードマイスター
江川 聡(えがわさとし)
和歌山県で薬局を経営している江川聡です。服薬指導を行う薬剤師であり、トライアスロン、ボルダリングに挑戦する“たたかう薬剤師”。サポーターとアスリートの両視点から食と運動のアドバイス。病気や薬、サプリ、トータルにサポートできるアスリートフードマイスターを目指しています。

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