第34回 骨折や捻挫の回復を助ける食事ってある?

ジュニア・アスリートフードマイスター 吉野 ユリ子が
女性アスリートのための食と美容術をテーマに皆様にお伝えします!

「女性アスリートのための食と美容術」のコラム担当、ジュニア・アスリートフードマイスターの吉野ユリ子です。
トライアスリートの私は、ただ今シーズンまっただ中。毎週のようにみんなレースに出場しては泣いたり笑ったり。かく言う私も今はレースに向かうために新幹線に乗っています。(前回のコラムも「今レースに向かう飛行機の中です」と書きましたが…)

さて、ハイシーズンということは、けがや故障も増えるもの。一刻も早く回復するには「休養・食事・睡眠」ということは皆さんもよくご存じだと思います。その食事ですが、何をどんなふうに摂ればよいでしょうか?

まず、骨折をした場合。
骨を作るために、カルシウム、たんぱく質、そしてコラーゲンを作るのに必要なビタミンC、さらにビタミンD、ビタミンKなどをたくさん摂るのがおすすめです。ビタミンDやKって何?という方もいるでしょう、ビタミンDは鮭やブリ、さんまなどの魚、そしてキクラゲやシイタケなどのキノコ類に多く含まれます。ビタミンKは納豆やブロッコリー、ほうれん草、ひじきや小松菜など。覚えるのが難しそうですが、ベーシックな定食を思い浮かべてみてください。ご飯に、キノコの味噌汁、青菜のお浸し、ひじきの和え物、そして焼き魚、という、ザ・定番の魚定食がおすすめ。外食ならとりあえず「焼き魚定食!」でOKです。

そして捻挫をしたとき。
捻挫は靭帯の損傷なので、靭帯を作るのに必要な、たんぱく質とビタミンCをたくさん摂るといいでしょう。コラーゲンは、靭帯や骨だけでなく、肌も作ります。擦り傷を作ったときなどにも効果的。もちろん、故障によらず、美肌のために毎日積極的に摂りたい食材です。

摂取のときに注意したいことをひとつ。
故障中は運動量が減ることが多いでしょう。なのに「たんぱく質摂取!」と言って、とんかつやステーキ、肉のソテーなどに走ったり、ビタミンCを摂るつもり(!?)で、フルーツたっぷりのスイーツをたくさん食べたりするのは危険。糖質や脂質がオーバーして、気が付けばあっという間にウェイトオーバー、なんてことも…。特定の栄養素を意識的に多く摂るときは、意識していない他のものを摂りすぎていないか、も気をつけましょう!
さて、私も間もなく新幹線到着。できればケガなく、よいレースをしたいと思います!

●ジュニア・アスリートフードマイスター
吉野 ユリ子(よしのゆりこ)
ライフスタイルジャーナリスト。女性誌編集を経てフリーに。ウェルネス、スポーツ、美容、食などの分野で、広告や雑誌を中心に活動。ホリスティックビューティ・アドバイザー取得。トライアスリートでもある。

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