第52回 食生活を見直そう!

アスリートフードマイスターの張谷綾が
明日から使える情報を提供します!

皆さん初めまして。今日からコラムを担当します、アスリートフードマイスターの張谷綾です。
さて、私の置かれた環境から説明を…主人は、社会人アメリカンフットボール(Xリーグ)のチームに所属しています。

本場のアメリカでは、非常に人気の高いスポーツですが、日本では、認知度は高いとは言えず…ほとんどがクラブチーム(普段は仕事に就き、週末に集中的に練習や試合を行っている)で、時間的にも金銭的にもやりくりが大変です。しかし、アメフトの面白さを知ってもらおう、もっと観戦に来てもらおうと、どのチームも頑張っています。
もちろん、これはアメフトだけに限らず、プロ化されていないがために同じ思いをしながらスポーツを続けている方が多いと思います。
ここで問題なのは、専門の栄養士をつけられない中、自分で全てをやっていかなければなりません。ですから、トレーニングはしっかり行っていても“食”のトレーニングまで至らない選手が多いことです。
確かに、時間がないのは分かります。現在のパフォーマンスでそこそこ満足しているのかもしれません。しかし、よく考えてみてください。自分の身体を作っているのは、全て“自分自身が”“選んで”食べているものです。よく、トレーニング後にプロテインを飲んで満足してしまい、その後の食事をおそろかにしている人がいます。努力しているのに、実はバランスの悪い身体作りをしていることに気付かない人がいるのは、非常にもったいないです。
今から“食”のトレーニングを始めても、けっして遅くはありません。身体作りの分かれ目は、知っているか知らないかの差です。自分自身が変わると同時に、これはお願いするしかないのですが、食事を担当するであろう家族や彼女に深々と頭を下げて(笑)協力してもらってください。

 それでは、どのような食事を摂るとよいのでしょうか。
 1回目のコラムは、もう一度原点に返って、『バランスのよい食事』について一緒に考えていきたいと思います。
 まずは、昨日の食事を振り返ってみてください。何を食べましたか?
日本には、「一汁三菜」という言葉があります。主食(穀類)、主菜(たんぱく質中心)、副菜・副々菜(野菜中心)、汁物がセットになっている食事のことです。詳しくは、第41回の服部さんが書いているように、食事バランスガイドが目安になります。スポーツ選手の場合、さらにたんぱく質の食材を増やし、牛乳と果物もしっかりと摂っておきたいものです。
 では、我が家はどうしているかというと…

これは、朝食です(オフ期)。一般の食事よりも品数を増やしていますが、忙しい朝はあまり手間がかからないものを用意しています。もちろん、丼ものにしたり、具だくさんの味噌汁にしたりして、品数を少なくしてもよいです。栄養の細かいことを覚えるのは大変なので、『色々なものを食べる!』を基本としましょう。
 我が家では、食材を過不足なく摂っているか、毎日チェックしています。具体的には、主食は毎食摂ることを前提として、
①肉
②魚介
③豆・豆製品
④卵
⑤牛乳・乳製品
⑥緑黄色野菜
⑦淡色野菜
⑧芋
⑨海藻
⑩きのこ
⑪果物
を、2食(朝・夕)で全て摂れるように献立を考えます(主人の場合、お昼は社食で、何を食べて帰ってくるか分からないため)。
たんぱく質は、試合期などハードな運動が続くようになったら、1食につき多めに2品と、毎食ごとに⑤牛乳・乳製品を用意します。私もそうなのですが、油断すると②魚介⑨海藻⑩きのこ⑪果物を摂らないで終わってしまいます。外食するにせよ、自炊するにせよ、一日でこれらが全て摂れるように、工夫してみてください。それができたら、次の段階として、どの時期に、どのタイミングで、何をどれぐらい食べるか考えていくとよいと思います。
まずは、『色々なものを食べる!』から頑張ってみてくださいね。

●アスリートフードマイスター
張谷 綾 (はりたに あや)
高校生まではスポーツ栄養士を目指していました。他界した祖父の影響で、教育関係の仕事へ。数年前、授業で栄養学を教えている時に、やっぱり楽しいな…と民間の栄養学関係の資格を取り始めました。ジュニアの資格は、渋谷1期生です。将来的には、ボランティアでアマチュアスポーツチームや個人のサポートができたらと思っています。

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